美女伝説

民族・部族興亡史

マッサゲタイの女族長 vs ペルシアの大王 

紀元前529年か528年頃、ヘロドトス曰く「この一戦こそは、外国人同士が戦った合戦の数ある中で、最も激烈なものであったと私は考えている。」という 女族長トミュリス率いるマッサゲタイ族と大王キュロスが率いるペルシアとの一大決戦が行われた。
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エチオピアとエリトリア(1)~シバの女王とアンドロメダ伝説~

ギリシア神話には多くの美女が登場する。 その中で特に魅力的な一人アンドロメダはエチオピアの王女。 エチオピア人の特徴は、黒褐色に近い肌か、赤褐色の肌か、兎に角、有色の肌。でも、王女アンドロメダは白い美肌を晒され崖下に鎖で繋がれて生贄に・・・
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恋と戦争の神話

元来、気高い筈の女性(女神)は、時々、その気品の高貴さを忘れて「気位が高い」だけの怒りっぽい卑しい存在になることもある。 その事を証明する絵画が『パリスの審判』だ。 ヘーラー、アテーナー、アフロディーテ。三美神の欲がトロイアを滅亡させる。
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バートリ・エルジェーベト~処女の生き血を啜る美女~

アブノーマルなマゾヒスト、残虐なサディスト、レズビアンでもあり、あらゆるフェティシズムを好む者であり、自身の美に対する究極の欲求を持っていた。 この人の名は、エリザベート・バートリ。トランシルヴァニアとハンガリーの影の支配者。そして吸血魔女。
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ベアトリーチェ・チェンチの肖像画の謎

ベアトリーチェ・チェンチ。この上なく愛らしかった高貴な美少女をローマ市民の誰もが好きだった。 ところが、狂った父親から性暴力を受け、それも数年間に及び、誰からも救われなかった。 そして彼女は、父親殺しの罪科で斬首される。理不尽過ぎる。
西アジア史

パルミラの女王ゼノビアと帝政ローマの戦い(4)~パルミラの落日とローマの貴婦人~

手錠と鎖で繋がれた美麗女王ゼノビアの敗北とパルミラの落日。 ローマと共に歩んでいたなら、パルミラは恐らく世界を変えた。 パルミラこそが第二のローマ、或いは新ローマになれたであろう。そして女性史は大きく変わり、女性の地位問題なども無かった。
西アジア史

パルミラの女王ゼノビアと帝政ローマの戦い(3)~ゼノビアの大敗北とアンティオキア~

ゼノビアは、稀に見る女君主だった。それは疑う余地はない。 しかし、勝ち過ぎた事で、聡明且つ冷静で感情に流される事の無かったゼノビアでさえ、自身と自国を過信した。 パルミラこそが東方帝国、自分こそが東方皇帝と、ローマ帝国を過小評価してしまう。
西アジア史

パルミラの女王ゼノビアと帝政ローマの戦い(2)~王妃から女王へ~

砂漠の薔薇。ゼノビアは、夫亡き後に、自ら女王としてパルミラに君臨する。 遂に、敬愛する"祖先"クレオパトラの国エジプトも統治下に置いた。 ギボン曰く、「女性による統治といえば、感情問題による紛糾が付き物。しかし彼女には当て嵌まらない。」
西アジア史

パルミラの女王ゼノビアと帝政ローマの戦い(1)~パルミラ王国と美麗女王ゼノビア~

パルミラ王国の女王ゼノビア。祖先クレオパトラ(7世)以上の最高の美女、且つ、歴史上稀に見る最高の女性指導者。 砂漠の薔薇と称され、現代に於いても色褪せない魅力を放つ。 敵対し、勝利を重ね、しかし最後は屈したローマ帝国で、彼女は余生を送る。
北欧史

仮面舞踏会で始まり、仮面舞踏会で閉じた、デンマーク王妃の恋

デンマークは、世界で最も幸福度が高く、そして世界で最も官能的で刺激的な国。 アダルトなお遊びと言えば「お医者さんごっこ」。 ですが、"ごっこ"ではなく、本当の医者との性愛に溺れてしまったのが、クリスチャン7世妃のキャロライン・マティルダ。