文化史

東欧史

古代のヨーロッパ文化変遷~主役はスラヴ?~

紀元前4900年頃に成立したヴォルガ川中下流域のフヴァリンスク文化と、紀元前4500年頃に成立したドニエプル川中流域のスレドニ・ストグ文化。 この二つの合流文化であるヤムナ文化は、古代バルト・スラヴ系文化(プロト・スラヴ)の基層と云われます。
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レオナルド・ダ・ヴィンチとイタリア戦争

「人間は、やり通す力が有るか無いかによってのみ、称賛、或いは非難に値する」 レオナルド・ダ・ヴィンチの言葉ですが、実は、完成作品が少なく、『モナ・リザ』さえも未完成作品であるとか。 軍事にも秀でた人ですが、戦争との関りも妙に中途半端。実に謎です。
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ハインリヒ・シュリーマンは、善人か悪人か

史実は、学者や博識者だけのものではない。人類すべての共通資産です。 その事を類まれなる行動力で示してくれたハインリヒ・シュリーマン。 武器商人(武器密輸)転じて、アマチュア考古学者。世紀の大発見を経て再び密輸に手を染め、最後は尊敬された人。
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史書に触れる幸福感

19世紀を代表する歴史の大家、ヤーコプ・ブルクハルトは、歴史を哲学的に語ることをせず、あくまでも、知り得た知識に対して忠実に物語った。 でも、知り得た知識を基にどうしても余計な空想(妄想)をしてしまうのが普通に歴史を好きな人。それでいいと思う。
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「時代」を修復する人達

ヨーロッパでは、紙本保存修復や美術修復を家業としている。 修復・保存を生業とするには、技術は勿論、歴史や文化に対する敬愛が必要となる。 敬愛の想いがあるからこそ、より高い技術を求め続けられる。正に、人類の歴史が続く限りSDG'sですね。
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偉大な芸術家の思い出に

嘗て、帝政だった頃のロシアは、世界中から尊敬されるような音楽家や作家を数多く輩出した。 中でも、トルストイ、ドフトエフスキー、ツルゲーネフ、チャイコフスキー、ルビンシテイン兄弟などは、 人類史にその名を刻まれる偉大な人たちである。素晴らしい。
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オートクチュールとプレタポルテ

ファッション業界に大きな役目を果たしたパリ・コレ。モデルという職業を生んだパリ。 でも、実はフランス人ではなくイギリス人が大きく貢献していた。 チャールズ・フレデリック・ワースがパリに移住しなければ、パリ・コレもモデル業も誕生しなかった、かも。
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インドの叡智、数の言語

インドは、人類にとっての数理の故郷と言って言い過ぎではない。 古代インド人が「0」をカウントすることを定義付けしてくれたおかげで、コンピュータ社会の今がある。 しかし古代インド人も、人間のようなAIが誕生することまでは予期していなかったでしょう。
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「生きる」を愉しむ~食と性の文化~

食と女性を絡めることはエロスの極みとも言え、性を愉しむことでも抜きん出ていたローマ人は、食(宴)と性を同時に楽しむことを一般化してくれた。 それまでは、特別な階級者達が余興として楽しんでいたことを、ローマ市民は特別なことでは無くしてくれた。
LOVE & EROS

世界で最も多くの人の心が寄せられる墓地ペール・ラシェーズ

パリ・コミューン独立運動に対し、当時のヴェルサイユ政府軍は、「市民の生命は鳥の羽根ほどの重さもない」という強硬姿勢を一切崩さなかった。 最後の抵抗地となったペール・ラシューズは、老若男女問わず、軍事制圧された市民の遺体で埋め尽くされた。