時を紡ぐLOVE & EROS

歴史を彩る女性達、作家、その他様々な愛憎とエロスを書き綴るカテゴリーです。

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愛の詩人 エリザベス・バレット

少女期に、「マラトンの戦い」を題材に詩を書いた妻。妻が亡くなって18年後、同じ題材で詩を書いた夫。 エリザベス・バレットとロバート・ブラウニングは、夫婦になるまでの2年間に574通ものラブレターを交換した。 結婚によって二人の才能は花開く。
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エチオピアとエリトリア(1)~シバの女王とアンドロメダ伝説~

ギリシア神話には多くの美女が登場する。 その中で特に魅力的な一人アンドロメダはエチオピアの王女。 エチオピア人の特徴は、黒褐色に近い肌か、赤褐色の肌か、兎に角、有色の肌。でも、王女アンドロメダは白い美肌を晒され崖下に鎖で繋がれて生贄に・・・
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恋と戦争の神話

元来、気高い筈の女性(女神)は、時々、その気品の高貴さを忘れて「気位が高い」だけの怒りっぽい卑しい存在になることもある。 その事を証明する絵画が『パリスの審判』だ。 ヘーラー、アテーナー、アフロディーテ。三美神の欲がトロイアを滅亡させる。
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バートリ・エルジェーベト~処女の生き血を啜る美女~

アブノーマルなマゾヒスト、残虐なサディスト、レズビアンでもあり、あらゆるフェティシズムを好む者であり、自身の美に対する究極の欲求を持っていた。 この人の名は、エリザベート・バートリ。トランシルヴァニアとハンガリーの影の支配者。そして吸血魔女。
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ベアトリーチェ・チェンチの肖像画の謎

ベアトリーチェ・チェンチ。この上なく愛らしかった高貴な美少女をローマ市民の誰もが好きだった。 ところが、狂った父親から性暴力を受け、それも数年間に及び、誰からも救われなかった。 そして彼女は、父親殺しの罪科で斬首される。理不尽過ぎる。
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賢人でも、恋愛(結婚)相手を間違える事はある

結婚してもそれを不幸に感じる結婚もある。 "経験論哲学の祖"と称され、『知識は力なり』『やってみなければ分からない』の言葉でもよく知られているフランシス・ベイコン。 賢人ベイコンでも、経験したことが無い結婚をやってみてその事が身に染みた?
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「生きる」を愉しむ~食と性の文化~

食と女性を絡めることはエロスの極みとも言え、性を愉しむことでも抜きん出ていたローマ人は、食(宴)と性を同時に楽しむことを一般化してくれた。 それまでは、特別な階級者達が余興として楽しんでいたことを、ローマ市民は特別なことでは無くしてくれた。
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危険な関係

「二人だけの秘密」という誘惑の言葉で少女を酔わせたつもりが、その言葉に自分も酔ってしまって歯止めが利かなくなった愚かな大人達。また、その逆も然り。 兎に角、危険な関係であればあるほど「秘密」にしたいのだろうけど、危険な関係度が深化していく程に秘密の密度も上がり限界を超える。
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世界で最も多くの人の心が寄せられる墓地ペール・ラシェーズ

パリ・コミューン独立運動に対し、当時のヴェルサイユ政府軍は、「市民の生命は鳥の羽根ほどの重さもない」という強硬姿勢を一切崩さなかった。 最後の抵抗地となったペール・ラシューズは、老若男女問わず、軍事制圧された市民の遺体で埋め尽くされた。
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『恋愛論』と、ベートーヴェンのラブレター

好きなら、それを素直に恋文に表す。 希代の女ったらしで政界の伊達男メッテルニッヒとは一味違う天才楽師ベートーヴェン。更に、恋愛の神様スタンダール。その他・・・ 18世紀後半~19世紀前半のヨーロッパには、戦争拡大期にも恋を語る男達が大勢いた。