東欧史

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テュルク(2)

テュルクの足跡を辿れば、中央アジア、シベリア、西アジア、北アフリカ、インド北部、東南アジア、東欧の特に黒海周辺~パンノニア平原~ボヘミア辺りまで、 ユーラシア大陸の6割くらいに及ぶ。それだけの広範囲にテュルク系の部族史や国家史が刻まれている。
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テュルク(1)

多民族多言語で構成されるトルコ共和国。人種の坩堝と言われるこの国の主軸となるのがトルコ族。外国語風に言えば「テュルク」である。 トルコ国民=トルコ人を説明するのはトルコ国籍保有者で説明も何も簡単に済むが、テュルクの歴史説明は容易ではない。
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ウクライナ史 ~コサック現る~

ロシアがウクライナとの戦争に投じている「契約軍人」は登録コサックに近い。 登録コサックは、生涯軍人。兵役拒否を出来ないことを前提に、自由権・自治権・土地所有権・行政権・裁判権などが付与された。 が、国家財政を圧迫した。ロシアは大丈夫なのか?
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ヴァンダル(4)~マルコマンニ戦争3~

ローマを戦争勝利に導いたヴァンダル族は、ローマの協力者としてダキアの西半分と現在のハンガリーが領地として保障された。 それに加えて、ローマの市民権を望む者にはそれに見合う教育を受ける条件で移住が認められるなど、ローマと共に歩むようになった。
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ヴァンダル(3)~マルコマンニ戦争2~

歴史的には敵対していた時の方が目立つスラヴのヴァンダル族とゲルマンのゴート族。ですが、マルコマンニ戦争では同盟していた。 因みに、ゴート族にもヴァンダル族にも複数の部族・国家名称があるけれど、住んだ地域によって名前が違っていくのは珍しくない。
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ヴァンダル(2)~マルコマンニ戦争~

ローマに苦戦するイラン系王朝パルティアからの要請で、 同じイラン系の遊牧騎馬民族集団(総じてヤジゲ族)は、隣接するヴァンダル族と共にローマ属州ダキアに侵攻した。 同時期、ゲルマニアの諸族が次々とローマに反抗。これがマルコマンニ戦争と呼ばれる。
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ヴァンダル(1)

スラヴ系国家ポーランドは、ピャスト朝として建国された。その国家の始まりからポーランドを支えた民がヴァンダル人である。 ヴァンダル人は、その昔シレジアに在って、シリンジィ・ヴァンダルとも呼ばれた。やがて彼らは西ローマ帝国を滅亡へと追い込む。
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古代のヨーロッパ文化変遷~主役はスラヴ?~

紀元前4900年頃に成立したヴォルガ川中下流域のフヴァリンスク文化と、紀元前4500年頃に成立したドニエプル川中流域のスレドニ・ストグ文化。 この二つの合流文化であるヤムナ文化は、古代バルト・スラヴ系文化(プロト・スラヴ)の基層と云われます。
LOVE & EROS

バートリ・エルジェーベト~処女の生き血を啜る美女~

アブノーマルなマゾヒスト、残虐なサディスト、レズビアンでもあり、あらゆるフェティシズムを好む者であり、自身の美に対する究極の欲求を持っていた。 この人の名は、エリザベート・バートリ。トランシルヴァニアとハンガリーの影の支配者。そして吸血魔女。
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ウクライナとロシア (当エッセイを読むだけで、だいたいイメージ出来る)

隣国だから仲良くしよう?は、必ず失敗する。仲良く出来ないから同一国じゃなく境界線引いて隣国。「仲良く一緒に」は、有り得ない。 コサックの国ウクライナは、十年でも二十年でも百年でも、自分達を敵とみなす相手とは戦い続ける。それこそ軍事国家の面目躍如。