人と国家の光と闇

東欧史

ヴァンダル(1)

スラヴ系国家ポーランドは、ピャスト朝として建国された。その国家の始まりからポーランドを支えた民がヴァンダル人である。 ヴァンダル人は、その昔シレジアに在って、シリンジィ・ヴァンダルとも呼ばれた。やがて彼らは西ローマ帝国を滅亡へと追い込む。
アフリカ史

ラグビーの歴史アレコレ(11)~人種差別問題を乗り越えたスプリングボクス~END

俺たちは、今やラグビー・チーム以上の存在だ。全てのこと(習慣の違い、肌の違い、先祖の国の違い、宗教の違い、生活環境の違い、何もかも)に慣れないとこの瞬間には出会えなかった。 南アフリカはきっと変わる。 俺たちも変わる。変わらないとならない。
アフリカ史

リーキーとアフリカ

ケニア・キクユ族の生活圏に生まれ育ったルイス・リーキーは、イギリス人でありながら、キクユ族の子どものように育った。 ケンブリッジ大学へ進学後、ケニアの現地事情に明るいことを理由に発掘調査団の一員に選ばれる。この経験が、彼を、人類学へ導いた。
アフリカ史

ケニア独立運動史~光と影~

「白人がアフリカにやってきたとき、われわれは土地を持ち、彼らは聖書を持っていた。彼らはわれわれに目を閉じて祈ることを教えた。われわれが目を開いたとき、彼らは土地を持ち、われわれは聖書しか持っていなかった。」 初代ケニア大統領ケニヤッタの名言。
東欧史

古代のヨーロッパ文化変遷~主役はスラヴ?~

紀元前4900年頃に成立したヴォルガ川中下流域のフヴァリンスク文化と、紀元前4500年頃に成立したドニエプル川中流域のスレドニ・ストグ文化。 この二つの合流文化であるヤムナ文化は、古代バルト・スラヴ系文化(プロト・スラヴ)の基層と云われます。
LOVE & EROS

バートリ・エルジェーベト~処女の生き血を啜る美女~

アブノーマルなマゾヒスト、残虐なサディスト、レズビアンでもあり、あらゆるフェティシズムを好む者であり、自身の美に対する究極の欲求を持っていた。 この人の名は、エリザベート・バートリ。トランシルヴァニアとハンガリーの影の支配者。そして吸血魔女。
東アジア史

民族・部族興亡史(5)=匈奴2=

匈奴と漢王朝はずっと戦っていた。 漢王朝は、匈奴と戦う為の同盟相手として、匈奴に敗北して西へ逃げた月氏を求めた。 漢の武帝の使命を帯びた張騫は、十年を超える苦労の末に大月氏を探し出す。同盟は成せなかったが漢王朝は西の色んな国を知った。
東アジア史

民族・部族興亡史(4)=匈奴1=

人類史上最も広大な国家領域を有したモンゴル帝国=元朝。 そのモンゴルよりも1500年ほど早く、遊牧騎馬民族として最初の中国統一王朝を築く可能性があったのが匈奴。 匈奴は、第2代単于冒頓の時代に漢王朝を屈服させ周辺部族の殆どを支配した。
民族・部族興亡史

民族興亡史(3)=キエフ・ルーシ=

ゲルマン民族系部族の多くが遊牧系騎馬民族相手に太刀打ち出来なかった中で、殆ど無傷だったのがノルマン人ヴァイキングだった。 フン族がスカンジナヴィアへ向かわなかっただけの事だったかもしれないが、東スラヴ人は藁をも掴む思いでヴァイキングと握手した。
民族・部族興亡史

民族・部族興亡史(2)=スラヴ語族と騎馬民族(キエフ・ルーシ誕生以前の東スラヴ史)=

古代スラヴ語族は、コーカサス地方を北上し、黒海北岸一帯を陣取って領域を拡大していった。 しかし、遊牧騎馬民族に侵略されて、東、西、南という3つのグループに分かれた。 汎スラヴ主義者は、一つのスラヴに戻れると狂信的思想を持つがそれは絶対に無理。